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駿台『システム英単語』に思う

駿台から出ている単語帳、『システム英単語』には、こんなことが書いてありました。
「多義語の罠」に注意!

この単語帳は、「出ない単語や出ない意味は覚えなくて良い」という姿勢で作りました。

例えば、多くの単語著には industry に「産業」だけでなく、「勤勉さ」という意味もある!などという記述で、受験生に多義語を覚えさせようとしています。

しかし、実際の大学入試問題を調査してみると、「勤勉さ」という意味で industry という単語を使っていたのは、たった4カ所しかありませんでした。(何年分、そしてどこまでの大学入試問題を調べたのかは不明)

ですから、「industryには『勤勉さ』もある!」というところまで、多義語を覚える必要はありません。このように、この単語帳は、覚えなくて良い意味や単語は外してあります。

と。

しかし、形容詞形である
industrial(産業の)

industrious(勤勉だ)
の区別は、いわゆる「文法四択」では、超頻出問題の一つのはずです。この二つの単語の意味の違いを覚えるときに、
「名詞形であるindustryには、『産業』と『勤勉さ』の両方がある」
というところをまず知り、その上で、
「産業」の意味で形容詞として変形したのが industrial、
「勤勉さ」の意味で形容詞として変形したのが industrious
と覚える方が、ただ結果を丸暗記するよりも確実に「楽」であるし、なにより「忘れたときのとっかかりができる」という意味で、より効率的な勉強法であると私は考えます。

この例に限らず、最近の参考書・問題集の売れ筋は、「ムダを省き、必要最小限なものに絞りました!」という謳い文句で売り出しているもののようです。その裏には、もちろんここ数年の「ゆとり教育」による「一般的な学力低下」があるのでしょう。私も現場で日々そのことは感じています。

ただ、だからと言って、何が「ムダ」なのかという議論や考察が、受験業界では少なすぎるように私には感じられます。応用が利く知識、応用が利く考え方は、英語や地歴のようないわゆる「暗記科目」のなかにも、それこそ星のようにちりばめられています。その「応用の利かせ方」で売る参考書や問題集は、残念ながら、私が本屋で立ち読みをして知っている限りでは、悲しいほど少ないのです。

だから、小論文が書けない、という現状になっているとすれば、「やっぱりね」以外、私には何の言葉もありません。

※ だからと言って、駿台の『システム英単語』という単語帳がダメな単語帳というわけではありません。例えば、apologizeは "apologize to A for B"というセットフレーズで覚えるなど、覚えやすいような工夫が施してありますし、別売りCDもありますから、参考書や問題集は活用しだいという側面も大きいですよ。

http://shirakawajuku.com/
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・白河夜船

Author:・白河夜船
白河塾の塾長ブログをFC2ブログに引っ越しさせました。wordpressがアップグレードできず、書式をいろいろ変えたりすることが大変だったので。今後はTOEICなどにも役立つネタを書ければいいなあと思っています。

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