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政治学についての新書を読み、昔をふと思い出す

たまたま本屋で見つけた浅羽通明『政治学』(光文社新書)を一部読みました。

私が大学で学んだ「政治学」とはかなり方向性が違い、マキャベリ、ロック、ルソー、モンテスキューなど、昔の思想家が主張したポイントが網羅されており、これはこれで刺激的です。私のキャンパスでは、こういう「専門」的な本を読むことを、なんとなく否定するような雰囲気がありました。その後、それは私の大いなる勘違いであるということがわかったのですが(笑)。

政治を学問をして勉強・研究する意味は、今の日本も含めて、さまざまな政治現象(今の菅降ろしや、政治に文句を言う人が多い割には国政選挙の投票率が下がり続けていることなど)を、少し遠いところから見るための道具を身につける足しになる、という点だと思います。東日本大震災がありましたが、それでも日本円の価値は暴落しないどころか、対ドルでは、さらに徐々に上がってさえいます。そういう意味ではまだ日本はいわゆる「豊かな国」の一つであり、この「豊かな国、日本」の政治現象を、どう理解し、どう変えれば、少なくとも自分がより納得のいく日本社会を作ることができるか。そういう観点で政治学を学問として学ぶのなら、小論文対策として役に立つだけでなく、大学で何を専攻するか、どんな卒論を書くか、そしてどんな業種に就職するのか、公務員になるのか/ならないのかなどの、自分の将来に直結する学問の一つになるでしょう。

けれども、残念なことに、大学生になると、この「政治学」も、多くの大学・学部では、単なる「暗記モノ科目の一つ」に成り下がってしまいます。結局、誰が何を主張したか。それを淡々と暗記する作業が「政治学の勉強」だと錯覚している大学生は、たとえ東京大学でも決して少なくないと思っています。

今回の菅政権の評価についても、何の根拠もなく今の菅政権を「他よりいいから」という理由で肯定できる「大人」がいる一方で、私のように、行政の滞りの原因は菅政権の弱さそのものだろ!という根拠を元に、今の菅政権を否定する「大人」もいるわけです。他の考えを持つ「大人」もいるでしょうが、この本を少し読んで、「あぁ、人によって、頭の中に描いている『日本』のイメージや、『民主党、自民党』のイメージがあまりにも大きく違っているのだな」と、少し冷静に捉えることができるようになりました。

とは言え、受験生である皆さんが、理想的な意味で「政治学」を勉強しようとすると、それこそ受験勉強そのものがおろそかになってしまうかも知れません。新書などを読むときは、あくまでも「気分転換」程度の時間と労力で、という気持ちを忘れないでほしいです。

胸を張って言えますが、受験勉強そのものにも、面白い(interestingな)点はたくさんあります。同じ問題を何度も解きながら、少しずつ思考スピードが速くなっていくことを実感できる時などです。受験生の時には、そういう喜びを、自分の中で極大化できると、よく言われるような「灰色の受験生時代」というレッテルも、単なる虚構(フィクション)に過ぎないのだと思えるようになるでしょう。

そのように、他者の言葉を落ち着いて捉える力こそが、じつは小論文を書く能力のいわば「足腰を鍛える」ことにもなるんですよね。

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実は早明浦ダム、5月末までは水不足でした

ネットで小論文講座 基礎編第8講で触れていた、四国の早明浦ダムですが、実は今年の4~5月にかけて、例年より貯水率が大幅に落ち込み、もう少しで、香川県が第一次取水制限となるところでした。

大震災の報道ばかりでなかなかこういうニュースには触れられないと思うかも知れませんが、インターネットで気になる言葉を週に何度か調べるクセをつけておけば、そこを起点として、いろいろな情報も集められるし、何より「自分の意見」を作る練習になります。
農繁期迎え楽観できず/取水量が倍増(四国新聞 2011.05.22)

田植えシーズンを迎え、早明浦ダムから香川用水などへの取水量が21日、毎秒30トンから同60トンに切り替わった。4月中旬に50%台に落ち込んだ同ダムの貯水率は、5月の降雨で77.9%(21日午前0時現在)に回復したが、平年値の95.7%を17.8ポイント下回っている。取水量の倍増に伴い、貯水率の減少ペースも2倍になるとあって、四国地方整備局は「今後まとまった雨がなければ厳しい事態も想定される」と気をもんでいる。

辛くも回避
早明浦ダムの貯水率は、ダム上流域の1月の雨量が平年の1割以下となった影響で2月上旬に60%を切り、その後やや回復した。3月は雨量が平年の3分の1にとどまり、4月23日に55%にまで低下。大型連休中の1次取水制限入りが取りざたされ、「集客に影響する」と観光関係者をやきもきさせたが、直後の降雨で辛くも回避できた。

5月は頻繁に降雨があり、10~12日には計97・3ミリの雨量を観測。貯水率は80%近くに持ち直した。1次取水制限入りする貯水率の目安も21日で50%から60%に切り替わったが、過去に2007年の1度しかない5月中の取水制限入りは回避できる見通しだ。

ペース2倍
貯水率が80%を下回ったまま取水量の切り替え期を迎えたのは、1996年と07年に続き過去3度目。取水量倍増で貯水率の減少ペースも、これまでの1日当たり0・5ポイント程度から同1ポイント程度にアップする。

早明浦ダムは5月に入って以降、放流を止めて貯水に努めていたが、19日から放流を再開。もし雨が全く降らなければ、2週間ほどで再び貯水率60%を切る。

今年は県内のダムやため池も貯水が十分でない。20日現在の県内主要15ダムの平均貯水率は70・9%(平年値87%)、4月27日現在の農業用ため池の平均貯水率は78%(平年値88%)。ともに平年値を下回っており、県水資源対策課は「水需要が増すことから楽観できない」とする。

梅雨に期待
早明浦ダムがほぼ満水になるには「150ミリ程度の雨が必要」(四国地整局)という。しかし、まとまった雨量は梅雨入りまでは望めそうにない。

高松地方気象台によると、四国の向こう1カ月(21日―6月20日)の降雨量は「平年並み」となる確率が40%となっている。

四国地整局は「平年値を上回るまでは予断を許さない。夏場に向け節水を心掛けてほしい」と呼び掛けている。

この後、例の大雨が来た。香川県民にとっては「恵みの雨」となりました。
貯水率100%に回復/早明浦ダム、9カ月ぶり(四国新聞 2011.05.30)

台風2号の接近に伴い、早明浦ダムの上流域では28日正午から29日正午にかけ150ミリ超の降雨があり、貯水率は29日正午に100%(平年値95・5%)に回復した。ダムが満水となるのは、昨年の8月20日以来9カ月ぶり。

26日午前の降り始めから29日午後8時までの総雨量は、上流域235・1ミリ、下流域281・6ミリを観測した。当面は雨水の流入が続くことから、しばらくは貯水率100%の状態が続くとみられる。

早明浦ダムの貯水率は、1月の少雨の影響で2月上旬に60%を切り、その後やや回復したものの、4月下旬に55・1%に低下。5月に入ってからは降雨が続いたことから回復を続け、24日に80%台に達し、29日午前0時に91・8%にまで上昇していた。

早明浦ダムについていろいろ調べてみると、水の利用に関する四国四県の姿勢の違いが見えて興味深い。小論文講座でも書いたように、ただ「困っている人に回せばよい」では済まない問題なのです。

九州の人にとっては災厄となる大雨でも、香川県の人にとっては恵みの雨、命の雨になる。どこから見るかで評価が真逆に変わる一例ですね。

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他人に向けて言葉を尽くすという行為は

今日は一般論、しかもかなり抽象度の高いことを書いてみようかと。

小論文に限らないと思うのですが、他人に向けて言葉を尽くすという行為は、少なくとも自己と、その言葉を伝える相手が、完全に同じ考えを持っているわけではないという前提のもとになされるはずです。

自分と、自分の言葉を伝える相手が、完全に同じ考えを持っているならば、言葉を尽くして何かをその人に説明しようという動機そのものがなくなるわけですから。

しかし、だからと言って、自分と、自分の言葉を伝える相手がどのくらい別の考えを持っているかは状況によるわけです。例えばプロ野球で言えば、巨人ファンである二人の会話は、巨人ファンとアンチ巨人である二人の会話に比べて、より少ない言葉で「何かを伝えた感」にひたることができるでしょう。巨人ファンであるAが、巨人ファンであるBに対して、

「やっぱり打線がつながらないとダメだね!」

と書けば、話題は巨人のことであり、最近の打線の不調のことを残念がっているという事柄まで相手に伝えた気になれるわけです。

しかし、巨人ファンであるAが、アンチ巨人かつ阪神ファンであるBに対して、

「やっぱり打線がつながらないとダメだね!」

と書けば、これは巨人のことなのか阪神のことなのか、阪神のことであるならそれはAがBに対してケンカを売っているのか皮肉っているのかなど、この言葉だけでは伝わらないであろうことがたくさんあるだろうな、と予想できるわけです。

受験生の小論文を読んでいて、年を追うごとに少しずつ強く感じることは、ケータイ文化が年を追うごとにより多くの受験生に浸透しており、そのせいで、1日あたりの平均的なメールのやりとり量は年を追うごとに少しずつ増えているはずであろうにもかかわらず、「自分と全く考えが違う他者がいる」という想像力が決定的に欠けている文章が増えている点です。

この現象は、かなり厳しい言葉で表現すれば、まだ自己が他者と分化していない、未分化の状態であるということです。「自分が感じていることは、きっとほとんどの他者も同じように感じているだろう」という前提を無意識に置いてしまっているからこそ、「自分の意見を書け」と言われても、結論だけ書いて、あとは何を書いていいかわからないという状態になるわけです。理由や具体例を書こうにも、どのレベルまで掘り下げて書けば、読者に伝わるのかが実感として全く想像できない。こういう状態は、冗談ではなく、幼児的全能感に浸っている3歳児レベルの心理とあまり変わらないのです(確か、エリクソンという偉い人が、何歳でどのくらいの状態という分類をしていたと思います)。

受験生が日常においてケータイメールを多用しておきながらも、そのメールにおける「言語使用」という営みが、「他者に主張を伝える」という営みにつながっていかないのは、そもそもケータイメールを打つという営みが、「似たような考え方を持つ人同士の間」でだけ行われているからなのでしょう。

しかし、それは事実なのか、単なる自分の願望なだけなのかという区別をしていない受験生が多すぎると感じるのは私だけではないはずです。なぜなら、そのような、「お互いが似たような考えを持っている」という前提を破ろうとするメンバーが身近に出てきた場合、

「空気読めよ!」

という言葉が出てくるからです。「空気」という言葉が必要な時点で、「この集団は、同じ考えを持っていなければならない」という「ルール」があることに他なりません。しかも、その「ルール」を破ろうとする人間がいることを察知し、その逸脱行為を責めることで、そのルールを維持しようという力学を、「空気」という言葉で維持しようとさえしているわけです。

これも残酷な言葉で恐縮ですが、そういう「文化」って、小学校高学年によくあるような、クラスの女子の間の派閥争いにそっくりです。私が小5、小6の時は、クラスの女子は必ず誰かの派閥に所属しており、うわべはその派閥の中の子だけで遊んでいました。しかし、ある派閥に所属している子も、本音を言えばその派閥のボスが嫌いで、その派閥を抜けたいのだが、代わりの派閥がないのよねなどというグチを聞いたことを私は今でも覚えています(笑)。

「自己と他者は違う存在で、考え方なんて違っているのが当然だよ」という前提でクラスメートを見ることさえできれば、そんな派閥争いなど、ただ疲れるだけだとすぐにわかりそうなものなんですけどねえ。

私は、個人としてやっているブログで、かなり攻撃的な口調で記事を書いている自覚がありますが、それは、ブログを開設してから今までの間に、実に多くの人と不毛なレベルでの「論争」を繰り返してきたからです。お互いの考えの前提を見せ合うような、有意義な論争なら腹は立たないのですが、とにかく「結論」が先にあって、それと違う結論を持つ人間を、徹底的に反論し、時には人格攻撃しながら潰そうとする。いわゆる「右翼と左翼」の対立のようなものです(これも、極右と極左はそっくりだと私は思っているのですが)。

ただ、何となく自分と同じ主張を持つ人を集めるブログよりは、異なる意見を持つ人にも読んでもらって、逆にどういう「ざらつき感(=自分の意見との摩擦)」をその人が感じるかを自覚してほしいと思うのですよ。だからと言って私の意見が唯一無二の正しい考えというわけではなく、イチプレイヤーとして、数ある意見の中の一つ、というつもりで書いてはいるのですが。

そんなわけで、最後は自分のブログのいいわけみたいな記述になりましたが、この記述がなければ、「じゃあお前のブログはどうなんだよ」と突っ込まれるだろうと予想したからこそ書いたわけです。だから、今日のまとめは結局こうなります。

「他人に向けて言葉を尽くすという行為は、自己と他者が異なる意見を持っている場合の方が多い、という前提があるからこそ、力いっぱい行われる。」

みなさんも、自分と他人の意見の何が違うのか、普段は友人と「意見」などあまり語らないでしょうが、自分と他人について、日々その点を観察しながら受験勉強にはげんでほしいものです。そういうクセを身につけることは、小論文に絶対に生きてきます。

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「解くために英語リスニングを訓練する」ことの重要性

以前からNHKなどのリスニング教材を使って、リスニングの訓練はちょくちょくしているつもりではいましたが、いまいち効果が実感できないでいました。効果というのは、かなり速いスクリプト(会話や文章)を聞いて、それに関する内容一致問題を満点近く取ることです。

ただ、今年の春からNHKラジオで始まった「攻略!英語リスニング」という講座は、番組自体はシンプルですが、短いけどものすごく速い(私基準)スクリプトを聞いて、すぐに内容一致問題3問に答えるという、センター試験対策にはもってこいの教材だと思いましたので、ここで強く推薦したいと思います。



テキストは380円、CDは一月で1400円と高めですが(というより高すぎる。このボリュームなら1000円でも高い)、センター対策としては、センターリスニングが「同じスクリプトを2回聞いてから、答える」という形式なので、センター本番のように、同じスクリプトを2回聞いてから答えることをおすすめします。

そして、ここからが大事なのですが、一度解いた問題のスクリプトは、ipodなどに落として、通学時などに何度も意識的に聞いて、英語独特のリズムや、itなどの聞こえづらい単語を耳で拾う練習をしたり、話の重要ポイントはどこか、それはどこの発言から推測できるか、などの「分析」を徹底的に行ってほしいと思います。1~2ヶ月続けるだけで、耳はかなり慣れてきますし、何より、「聞いて考えるスピード」が目に見えて上がってきた実感が出てきます。すなわち、速読にも役に立つということです。

この講座は半年で1周という講座なので、4月、5月のテキストやCDは、10月、11月のテキストやCDと同じものになりますから、「こんな講座があるなんて知らなかった!」という人も、6月からやり始めれば、ちょうどセンター試験の前に、半年の講座が終わるというスケジューリングで、かえって都合がよいかなと思います。

リスニングの勉強で重要なのは、ただ漫然と英文を聞くのではなく、問題がついていることだと悟りました。問題がなければどうしても漫然と聞いてしまうからです。問題がついていれば、その問題を解くために、自然と必死にスクリプトを聞こうとする姿勢ができますし、半年もこれを続けていけば、途中でスタミナ切れでだれる、という危険性もかなり低くすることができるでしょう。

そんなわけで、リスニングが必要な人だけでなく、速読力をアップさせたいと思っている高2生、高3生、浪人生にはこの教材を強く勧めたいと思います。高1生には難しすぎるかなと思います。

※あ、ちなみに、この講師の方が強く勧めている「ビジュアライズ」は、全く気にしなくて良いです。強いて言えば「頭の中でイメージ作りしながら聴こうね」くらいのメッセージで、特に新しいメソッド(方法)でも何でもありません。いわゆる、「この講座の『売り』」を作るための言葉の工夫だと思っておけばいいです。

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「政争をしているヒマがあったら被災者のことを考えろ」と言うことは

いかにも小論文の答案としては「ありそうなフレーズ」ですし、明日(正確には今日)採決される菅内閣不信任決議案をめぐる与野党の攻防は、いろいろなニュース番組が取材しているように、被災者の方々にとっては

「何それ?政治で争っているヒマがあったら、少しでも被災地復興のために協力してよ!」

と言いたくなるような風景に見えます。

しかし、私個人のブログにも書いたように、菅内閣の震災対応は遅すぎます。無責任すぎます。例えば、本来は、震災復興構想会議が、津波で塩水に浸かった農地、地震で「海抜ゼロメートル以下になった地域」も含め、どの地域を居住地にし、どの地域を農地にし、そしてそれらの分配はどうすべきかという問題について、そろそろ具体的にかつオープンに検討されなければならない時期にとっくに来ています。そういう決定ができない限り、がれきの山をどこに一時的に積んでおくべきかが決められないのですから。

その意味で、十数名にも渡る震災復興構想会議を作り、がれきの山を撤去・処分するという緊急の問題に関しても、その会議に丸投げをしたまま、自らは何一つ責任を持つ決断をしない。浜岡原発停止についても、法的根拠を持つ命令ではなく、何の法的根拠も持たない「要請」という形で中部電力に圧力をかけたことは、本日(正確には昨日)の党首討論で、谷垣自民党総裁が指摘した通りです。

私の小論文教室で、ものごとを「具体化」して考えることの重要性をくどいくらい書きましたが、今回の「政争」が、本当に被災地のことを考えていない、いわゆる「権力争い」なのかどうかを、インターネットで各新聞社のサイトを訪れ、いくつかの記事を読み、それこそ具体的に考えて判断してほしいです。

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プロフィール

・白河夜船

Author:・白河夜船
白河塾の塾長ブログをFC2ブログに引っ越しさせました。wordpressがアップグレードできず、書式をいろいろ変えたりすることが大変だったので。今後はTOEICなどにも役立つネタを書ければいいなあと思っています。

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